趣味の紹介:レザークラフト

工作・機械

本記事では、趣味の一つである、レザークラフトについて紹介する。

レザークラフトとは?

レザークラフトとは、読んで字のごとく、皮革を用いた手工芸のことである。そもそも皮も革も、いずれも「かわ」と読むが、これらは「生の状態のかわ:皮(skin)」と、「鞣(なめ)したかわ:革(leather)」という意味で使い分けられている。また、「鞣す」とは、この字が示すように、革を柔らかくする加工を意味している。皮からタンパク質や脂肪をこそげ落とし、薬品等で処理することで、柔軟性や耐久性・腐りにくくすることで、革となる。レーザークラフトは、このようにして作られた革を用いて、様々なものを作る手芸の1種である。

そもそも自分は、レザークラフトはもちろんのこと、革製品自体にあまり興味を持っていなかった。しかしながら、ある時衝動的に購入した「レーザー加工機」を使って何か作れないか、と考えた。
その時、大学生の頃の研究室の先輩が「レザークラフトは非常に面白いが、革を正確に切ったり、縫うための穴をあけるのが非常に難しい」と言っていたのを思い出し、「レーザー加工機を使えば、レザークラフトの特別な技術がなくても簡単にできるのではないか!」と思いついた。それ以来、「レーザー加工機を使えばレザークラフトも簡単にできるのではないか」という説を自ら検証すべく、時々レザークラフトをするようになった。

レーザー加工機。1m×50cmくらいある。IKEAのL字テーブルの大半を占拠するサイズ。
レーザー加工機の届くときの様子。ドアから入らない・梱包の開封にバールのようなものを使う、という貴重な体験をした。

レザークラフトで作ったもの紹介

ここでは、レザークラフトで作ったものを紹介する。ただし、「作ったはいいものの、自分一人では使いきれない」という、ハンドメイドをする人ならばある程度共感していただけるであろう状況に、自分自身も陥っているため、作成途中の写真しかなかったり、そもそも写真すら撮らずに人にあげてしまったものも多数ある。そこで本記事では手元に残った数少ないもののみであるが、紹介したいと思う。

①印伝のキーケース。一番多用している。「印伝」は、鹿の革に漆で模様をつけた革である。
①印伝のキーケースの内側。
②がまぐちコインケース。結構力業(金具に革を押し込んで接着)で作る。意外と簡単。 
飼っているペット(ハムスター)のキーホルダー。ケモノ(毛の生えたもの)を白黒2値化するのは非常に難しい。

まとめ

レザークラフトに限らず、近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)などと言って、デジタル技術を使うと世の中の問題がすべて解決するかの如く語られているが、実際にはそう甘くない。レーザー加工機を用いてレザークラフトをしているが、実際には従来の手作業の良いところと、レーザー加工機の良いところをうまく組み合わせないと、質が落ちたり却って手間がかかったりする。

最近はレザークラフトで複雑なものを作るというよりも、同じ設計図を使いまわして、オリジナルのキーホルダーばかり作っている。しかしながら、レーザー加工機を使って作ったキーホルダーは一見すると市販品レベルで見た目がよいので、プレゼントした人に非常に高評価をいただけているのがうれしい。

今後も自宅にある大量の革の在庫を消費しつつ、レーザー加工機のもとをとれるよういろいろなオリジナルグッズを作るだろう。

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